いちばんちいさなうみ

本やマンガ、アイドル、ファッション、カフェ…。好きなものを書きます。

【読書】『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』

なぜか苦手意識があったんですが、もっと早く読めばよかった本でした。

『うつヌケ』です。

うつ病に関わりのある方はもちろん、無関係と思っている人もいつ関わることになるか、わかりません。みなさんにオススメです。

INDEX

 

『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』

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パロディマンガの巨星がマジに描いた、明日は我が身のうつ病脱出コミック!

著者自身のうつ病脱出体験をベースにうつ病からの脱出に成功した人たちをレポート。うつ病について実体験から知識を学べ、かつ悩みを分かち合い勇気付けられる、画期的なドキュメンタリーコミック!

2017年間ベストセラー第9位(単行本ノンフィクション他/日販調べ)
2017年 年間ベストセラー第9位(単行本ノンフィクション・教養書他/トーハン調べ)
Amazonランキング大賞2017 第4位(本/暮らし・健康・子育て)
2017年ユーキャン新語・流行語大賞ノミネート
JEPA電子出版アワード2017ノミネート(スーパー・コンテンツ賞)
第22回手塚治虫賞「マンガ大賞」最終候補ノミネート

(Amazon商品紹介より)

 

なんとなく、手が出なかった。

2017年に発売されて、かなり話題になりましたよね。

表紙は見たことある。

うつ病について書いた本というのも、たぶんなにかで見て知っている。

でも…漫画だし…。

体験談って言われても、本人の辛さを本当に理解することは不可能だと思う…。

漫画だと、その辛さがさらに伝わらないとおもう…。

漫画って、テンションとか雰囲気とかありますよね?それも表紙だけじゃ全く分からなくて…。

・ハイテンションでもつらい

・内容が軽いと納得できない

・だからといって真面目すぎても読む気にならない

・長いと、飽きずに読める自信がない

はい。わがままです。

でもね、もっと早く読めばよかったとおもいました。

『うつヌケ』は、(初心者的には)上の条件をすべてクリアしています。

 

読みやすくて、わかりやすくて、つらくない

読みやすい。

まず、読みやすい。

漫画であることはもちろんですが、この作品は連載されていたため、20話+エピローグになっています。

つまり、1話1話が長くなくて、読みやすい。

わかりやすい。

イメージがつきやすくて、わかりやすい。

有名人の経験談もあるので、「えぇっ!この人が?」と思う反面、その人を(一方的ですが)知っているので、イメージがつきやすいんです。

でも、有名人の体験を見ていると、自分とはちがう生活だったりしますよね。

もちろん、有名人だけじゃありません。一般の人の、生い立ちだったり、仕事との付き合い方だったり、そんな私たちになじみ深いエピソードもあります。

そして、有名人も一般の人も「うつ」を前にすると同じ性質の人間なので、読み終わるころにはそんな境目はなくなっています。

すごくわかりやすい漫画です。

読むのがつらくない

うつって、軽く扱っちゃダメじゃないですか。だってその人の、その時の、本当のつらさ、伝わらないもの。伝わらなきゃ、意味がない。

と、思っていたんです。

この本は、本当にすごい。

絵が可愛らしいんですよ。手塚治虫タッチなのかな?

でも、だから、軽くなっちゃってるんじゃないかと、わたしは手を出していなかったんです。

が。

つらい思いをしている時の絵が、めちゃくちゃこわい。

こわくて直視できないほど。絵なのに、動いている感じ。今にも電車のくるホームに飛び込みそうだし、うつに飲み込まれそうだし。

さらにすごいのが、「うつ」の表現。

表紙の男の人が作者の田中圭一さんなのですが、抱いてる白くてまるくて目みたいな眼鏡みたいなのがついた、水木しげるみたいなの、いるじゃないですか?

これ、「うつ」です。

表紙だとなんだかわかんないんですよ。ポジショニング的にも。

でも最初はこいつが、こわくてこわくて!!

なんでこんなシンプルなものがこわいの出てこないで!!って思ったくらいでした。

だけど、『うつヌケ』なので、うつから抜け出してくると…この「うつ」が可愛らしく見えてくる、不思議。

この「うつ」によって、うつ病のつらさがわかるし、でも読むことはつらくないように作られている、すごい本です。

 

「うつは心のガン」

これは、作中に出てくる言葉です。

すごく…衝撃的じゃないですか?

納得したし、そういう世の中にならなきゃいけないなぁと思いました。

これについては、ぜひ、本を読んでください!

 

大切なのは「自分を好きになること」

この本に詰まっているのは「自分を好きになろうよ!」ということ。

私たちを支えてくれるものっていうのは、「自己肯定感」だったり「達成感」だったり、結局自分の気持ちなんです。

「自分を好きになればいい」

「ただそれだけです」

というセリフが、一番最初のお話から出てきます。

こう書いちゃうと「そんなの他の本でも書いてるしわかりきってるよ」と思うのはわかります(第1話でもアシスタントが言ってます(^^;))。

でも、経験者ということもあって、詳しい説明もさらっと図解してくれたり、わかりやすく納得できるんです。

だからといって自分をすぐ好きになるのは難しいので、1話1話、みんなはどうやって見つけていったのかなっていうのを紹介してくれます。

今うつ状態の人は参考にできるし、関係ないと思っている人も、いつ関係するかわかりません。「ステルスうつ」という言葉も出てきます。無自覚なだけで、実は…ということも有りうるんです。

その解決策が「自分を好きになること」というのは、究極のようで、基本なんですよね。そして、これが難しい。

一冊とおして、自分を好きになるためにがんばっていきます。

うつ病に興味がない方も、ぜひ読んで欲しい本です。

 

いかがでしょうか?

個人的には…すごくオススメ。一気に読んでしまいました。

うつ病についての知識がある人は物足りないかもしれませんが、ない人なら、読んで損はありませんよ。

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。